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いただきます!にいがた食の安全・安心通信

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◆第24号◆新潟県生活衛生課発行(平成19年6月1日発行)◆◆

*** 今号の目次 ***

■1 食の安全・安心「注目」トピックス
   ・土鍋騒動/誤った報道による混乱


■2 ホームページ厳選採れたて情報

■3 食の安全・安心リレーコラム
   ・もっと学校給食を知ろう

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│1│ 食の安全・安心「注目」トピックス
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食の安全・安心に関する情報の中で、今最も注目を集めている話題をピックアップして、皆さんへ紹介するコーナーです!

▲▽ 土鍋騒動/誤った報道による混乱 ▽▲

5月25日の某新聞朝刊(全国版)で、「輸入土鍋から鉛/中国製 全国に2万個/食品衛生法の基準上回る量」という記事が大きく掲載されました。
これは、札幌の消費者が中国製土鍋で鶏肉を煮込んだら鍋の縁の内側に灰色の付着物が張り付いたのを発見し、販売者や北海道立消費生活センターによる検査で付着物表面から鉛等が検出されたという内容でした。
この記事をきっかけとして、他の新聞やテレビが相次いでこの件を報じました。

 実は5月25日の新聞記事には誤りがありました。
当県はこの土鍋の調査に関わっていたので事実を把握していたのですが、事実がゆがめられて報道されてしまったことに大変歯がゆい思いをしました。

 記事の誤りというのは、「食品衛生法の基準上回る量」という記述です。
記事の中で、「灰色の付着物が張り付いた土鍋を検査したら、鉛が食品衛生法に基づく告示基準17マイクログラム(容器面積1平方センチあたり)を上回る43マイクログラム検出された」と書かれていますが、このときの検査は食品衛生法で定めている検査法とは別のもので、基準値と比較することなどできないのです。
基準値と比較することができない理由を詳しく説明しますと、次のとおりです。
@ 土鍋に酢酸溶液を満たして24時間置き、酢酸溶液に溶出してくる鉛の濃度を測定するのが正しい方法ですが、このときの検査は、壊れた土鍋の破片を酢酸溶液に漬け込み、溶出してくる鉛の濃度を測定していました。これでは、食品に触れることのない土鍋の外側から溶出する鉛も含まれてしまいます。食品衛生法で規制している鉛は、あくまで食品に触れる部分からの溶出です。
A 消費者が使った後の土鍋を灰色の付着物も含めて検査しており、外部から付着したもの(食品成分等)が含まれている可能性があります。
  検出された鉛が土鍋に由来するのか、その他に由来するのかを当然検討する必要がありますが、その検討について何も書かれていません。

 記事の誤りは以上ですが、その他にも首をかしげたくなるような記述があります。
 今回の件では、当県や食品衛生法登録検査機関が同種の土鍋を正しい検査法で検査しており、その結果、鉛は検出されるもののいずれも基準値未満であったため、健康被害を起こすものではありませんでした。(この点は県として報道発表しています。)
 記事では、鉛が検出されたこと自体をとても大きな問題として報じていますが、鉛が検出されることがそれほど問題なのでしょうか?
 鉛は自然界に広く分布し、私たちが普段食べているほとんどの食品に微量に含まれており、クリスタルガラスの原料としても一般的に使用されています。
 「鉛は有害物質だから、ほんのわずかでも摂取したくない」とお考えの方もいらっしゃると思いますが、上記のように広く分布している鉛を全く摂取せずに暮らすことは困難です。
 したがって、人の健康を害さないレベルで管理すればよいのです。そのために食品衛生法の基準が定められています。

 メディア・リテラシー(media literacy)という言葉をご存じでしょう
か?
 情報メディアを批判的に読み解いて、必要な情報を引き出し、その真偽を見抜き、活用する能力のことです。
 個人的な感想ですが、今回の騒動に巻き込まれてメディア・リテラシーの重要性とそれを身につけることの難しさを感じました。
 もしも「新潟市上空にUFO出現」と新聞で報じられれば、多くの人が「ウソだろう?」と感じると思いますが、今回の記事のように科学的にもっともらしく書かれてしまうと、信じてしまうものです。



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│2 │ ホームページ厳選採れたて情報
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新潟県ホームページ内に掲載された「食の安全・安心」情報について、採れたての最新情報をずらりと取りそろえましたので、ご覧ください!


★★「にいがた食の安全インフォメーション」★★…からお届けします!

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■残留農薬情報(5月分)を更新しました。

■土鍋を自主回収しています。

■こんにゃく入りゼリーにご注意ください。

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★★「安全・安心で豊かな食と緑の故郷づくり」★★…からお届けします!

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■「にいがた農のある暮らし体験ツアー」の参加者を募集しています。

■家畜伝染病情報(4月分)を掲載しました。

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│3│ 食の安全・安心リレーコラム
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にいがた食の安全・安心審議会の委員の皆さんと、食の安全・安心関係部局の新潟県職員が、毎回交互にコラムを執筆します!食の安全・安心にたずさわる人々の、普段は聞けない生の声が聞ける……かも?


◇◇今週は…◇◇ 審議会委員 長嶋信司さん から執筆していただきました!


★★★★       もっと学校給食を知ろう       ★★★★
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 私は仕事で子ども達(中学校・幼稚園)の給食に携わっております。では、学校給食について皆さんはどれくらい知っていますか。学校給食は学校給食法によって管理されているのですが、一般の人は「学校では栄養管理された給食を子供達が食べているから安心です。」ぐらいの感覚だと思います。では実態は・・・
 学校給食の調理作業等に従事している人は、年3回の健康診断、毎月2回の検便が義務付けられ、給食は調理後30分以内での配達と2時間以内に食べなければならないなど、かなり厳しく指導されています。
 また、使用食材についてはどれでもよいと言うわけではなく、例えばケチャップを使用するには、ケチャップメーカーより原材料の産地、製造工程、製品成分表、検査表等を市の教育委員会の給食担当課へ提出し、許可が出たものしか使用できません。
 調理施設では、食品の納入時や各調理での温度管理・記録が徹底され安全で安心して食べてもらえる給食作りをしていますが、実際には給食調理作業等を父兄や一般の人が見学することはなかなか出来ませんでした。
 そこで学校給食のビデオ(DVD)を作りました。このビデオを見れば学校給食のすべてがわかるので、先生、父兄、子供達に学校給食がどのように作られているか知ってもらえると思っています。


★DVDは当係でも貸し出ししています。興味のある方はご連絡ください。

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│4│ 編集後記
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 今私はムーミンのマグカップを愛用しています。以前の上司がプレゼントしてくださったものです。大きさや形がちょうどよくお気に入りです。

 土鍋の情報提供を聞いた私の感想は皆さんとそんなに変わらないと思います。
 土鍋を砕いて検査していることにも何の疑問も持ちませんでしたし、原材料に「鉛」が含まれている。と聞いただけで、その土鍋を不良品と決め付けていました。
 容器に「原材料に鉛が使われても食品中に溶け出さなければ問題はない」と言われても、「本当に?」と不安になります。
 また、鉛は自然界に普通に存在していると言われても、理科の実験くらいしか思いつかず、実感がわきません。たとえ、自然界に普通に存在するにしても有害物質を食器や調理器具に使用しないでほしいと思います。
 ところが、ふと机を見ると、私の机にはマグカップにお茶が注がれています。きっとこのムーミンは有害物質で着色されているのだろうと思います。「原材料に有害物質が使われても食品中に漏れ出さなければ問題はない」というのは、こういうことなのだと思います。
 この事件をきっかけに知識が足りないために、新聞やテレビに踊らされている時もあると、私の無知を突きつけられたような気がします。

 今月の末から、「にいがた食の安全インフォメーション」を始めます。
これは、食品販売店様の御協力により、店頭で食の安全に関する情報をお伝えするものです。無知な私も担当するからこそ、この課で気づいたことをお伝えし、皆さんの食品に対する不安を少しでも解消できればと考えています。
 お店で見かけたらご感想をお聞かせください。また、何か知りたい情報がありましたらメールなどでお知らせください。情報更新の参考にさせていただきたいと考えております。
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新潟県福祉保健部生活衛生課食の安全・安心推進係 E-mail:ngt040250@pref.niigata.lg.jp
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