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*** 今号の目次 ***
■1 食の安全・安心「注目」トピックス
・イシナギの肝臓によるビタミンA過剰摂取の食中毒が発生しました
■2 インフォなび
・音の出にくいストロー
■3 ホームページ厳選採れたて情報
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│1│ 食の安全・安心「注目」トピックス
└─┴────────────────────────────── ▽▲イシナギの肝臓によるビタミンA過剰摂取の食中毒が発生しました▲▽
先週、イシナギの肝臓の煮付を原因食品とする食中毒が発生しました。
イシナギは全長2mに達するハタ科の魚で、北海道から南日本の水深400~
500mの岩礁域に分布し、産卵期には水深150m程度まで上がってきます。
イシナギの肉は食用になりますが、肝臓にはビタミンAが多量に含まれており、
過剰に摂取することにより健康被害を発生させることがあるため、イシナギの
肝臓を販売することは有害な食品を販売したとして食品衛生法違反となります。
今回の事例では、営業者がイシナギの肝臓を販売してはいけないことを
知らずに消費者に販売しました。
日本人の食事摂取基準(2015年版)では、成人におけるビタミンAの
推定平均必要量0.45mg~0.65mg、耐容上限量(過剰摂取による健康障害を起こす
ことのない栄養素摂取量の最大限の量)が1日あたり2.7mgとされており、
一度に300mg以上のビタミンAを摂取すると健康被害を起こすと推定されています。
イシナギの肝臓には1gあたり30mg~60mg程度のビタミンAが含まれるため、
少量(5~10g程度)食べるだけでビタミンAの過剰摂取となり発症する恐れが
あります。
症状は、食後30分~12時間で激しい頭痛、発熱、吐き気、おう吐、顔面の浮腫が
見られ、2日目ごろから顔面や頭部の皮膚の剥離が始まります。イシナギに
限らず、サメ類、マグロ類などの大型魚の肝臓の摂取でも健康被害を起こすことが
あります。
鮮魚介類を取り扱う店舗において、イシナギを調理、販売する場合は肝臓を
除去しなければなりません。
営業者の方は、普段扱っていない種類の魚介類の調理や販売をするときは、
有害な部分がないかよく確認するよう徹底をお願いします。
詳しい情報については、下記を参照してください。
厚生労働省/自然毒のリスクプロファイル
http://www.mhlw.go.jp/topics/syokuchu/poison/index.html
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│2│ インフォなび
└─┴────────────────────────────── 【音の出にくいストロー】
紙パックの飲物を飲んでいると、スゴゴという音がするときがありますよね。
しかし先日、パックを眺めていたら、ストローに音が出にくい工夫がしてある
という記述を見つけました。改めてストローを見てみると細い溝が。
パック飲料は密閉性が高いため、吸い込んだ後に口を離すと、空気が戻って
音が出てしまうようです。ストローの脇の溝が空気を通して、音が出にくく
なるという仕組みなのですね。
しかしストローに頼り切って勢い良く飲んでいたら、音が出てしまいました。
やはり飲み方も大事。ストローの進化に感謝しつつ、行儀良く飲まなくては
なりませんね。
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│3│ ホームページ厳選採れたて情報
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新潟県ホームページ内に掲載された「食の安全・安心」情報について、
採れたての最新情報をずらりと取りそろえましたので、ご覧ください!
★★「にいがた食の安全インフォメーション」★★…からお届けします!
http://www.fureaikan.net/syokuinfo/
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■農産物、加工食品、食肉、鶏卵、水産物、原乳の放射性物質の検査結果について
(4月6日~4月12日の検査結果は、すべて基準値未満でした。)
http://www.fureaikan.net/syokuinfo/topics/t110322.html
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