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*** 今号の目次 ***
■1 食の安全・安心「注目」トピックス ・異物混入事件が散発しています
■2 食の安全・安心リレーコラム ・安全な肥料について
■3 ホームページ厳選採れたて情報
┌─┐ │1│ 食の安全・安心「注目」トピックス └─┴──────────────────────────────
食の安全・安心に関する情報の中で、今最も注目を集めている話題をピックアップして、皆さんへ紹介するコーナーです!
▲▽ 異物混入事件が散発しています ▲▽
この春、全国的に食品中の異物混入事件が散発しています。
4月早々に、お茶のペットボトルに農薬が混入していた事件が2件ありました。
これらは、製造過程で誤って混入したのではなく、第三者の故意による疑いが高いとして、所轄の警察署は、威力業務妨害などの疑いで捜査をすすめています。
また、静岡県内では、2店舗のスーパーマーケットで連続して3件の針の混入事件がありました。
いずれも大型スーパーマーケットで販売していた、豆腐、スナック菓子およびバナナに縫い針が混入していたものでした。このケースは、同一人物の犯行の可能性が高いとして県警は偽計業務妨害容疑で捜査をすすめています(2008年4月17日読売新聞)。
県外ばかりではありません。
新発田署は17日、新発田市の食品会社に脅迫文を送りつけた企業恐喝未遂の疑いで阿賀野市のパート職員の男性を逮捕しました。
調べでは、逮捕された男性は、4月上旬、「買った商品に石が入っていて歯が欠けた。慰謝料として500万円持ってこい。断ったら女性従業員に危害を加える」などと書いた脅迫文を同食品会社に封書で複数送ったとのことです(新潟日報2008年4月17日)。
最近は、このような事件が散発的に発生し、食品事業者側も防衛策を強化しています。
一方で、このような事件が散発する中、消費者の方々も自己防衛策をとらざるを得ない状況にあります。 言い換えれば、犯罪に巻き込まれないよう注意しなければなりません。
ペットボトルの異物混入事件の時も言われていましたが、キャップに開口した形跡はないか、包装に異常はないか、味や匂いはおかしくないかなど、食品を開封した時、食べる時にちょっと注意してみてください。その時、もし、異常を感じたら、最寄の保健所にご相談ください。
今、食の安全・安心は、みんなで作っていかなければならない時代になっています。食品事業者の企業努力に期待するとともに、消費者の方も安全を見極める目を養っていくことが重要です。
食は文化と言われていますが、最近では食育など食(食事)そのものの本質を考えて正しく理解するという取組がさかんに行われています。このような取組は、食の安全・安心という基盤の上に構築されているもので、この基盤は、食品事業者の方と消費者の皆さんの力とが合わさって築かれるものです。毎日、口にする食事だからこそ、美味しさ楽しさを味わいながら、今一度、その本質(安全・安心)について考えてみてはいかがでしょうか?
▼清涼飲料水の異物混入事例について(厚生労働省)
┌─┐ │2│ 食の安全・安心リレーコラム └─┴──────────────────────────────
にいがた食の安全・安心審議会の委員の皆さんと、食の安全・安心関係部局の新潟県職員が、毎回交互にコラムを執筆します!食の安全・安心にたずさわる人々の、普段は聞けない生の声が聞ける……かも?
◇◇今週は… 新潟県農林水産部農産園芸課 山田雅彦さんから執筆していただきました!
★★★★ 安全な肥料について ★★★★
肥料と一言にいっても、ホームセンター等で肥料が売られている所へ行くとわかるように、様々な種類が見られるようになりました。これは、近年の家庭菜園やガーデニングブームなどにより肥料の利用者が増えたことで、肥料を輸入・生産・販売する人が増えたためと考えられます。
最近、食の安全・安心に対する関心が高まり、肥料についても「自分の食べる野菜は本当に安全な肥料が使われているのかしら?」とか「ちゃんとした肥料はどれを選べばいいのかなぁ?」と思う人がいるかもしれません。こんな心配を解決するために「肥料取締法」という法律があるのを皆さんはご存じでしょうか?
この法律は、肥料を買う農家の人などが肥料の中身をごまかされないように作られた法律で、例えば、「たい肥」や「動物の排せつ物」で作られた肥料を特殊肥料といいますが、その特殊肥料を作ったり、売ったり、作ったものを無償で農家の人に渡す場合には県に届出をしなければなりません。
また、肥料には他に普通肥料というものもあります。これは窒素、りん酸、加里などの肥料成分量が決められている肥料ですが、この普通肥料を作る場合にも重金属などの有害成分等のチェックをきちんと実施してから国や県に登録することになっています。
登録・届出を行った肥料は、決められた表示方法によって内容などを表示してありますので、肥料を選ぶときの参考にしてください。
┌─┐ │3│ ホームページ厳選採れたて情報 └─┴──────────────────────────────
新潟県ホームページ内に掲載された「食の安全・安心」情報について、採れたての最新情報をずらりと取りそろえましたので、ご覧ください!
★★「にいがた食の安全インフォメーション」★★…からお届けします!
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■平成20年度調理師試験を実施します。
■「ノロウイルスによる感染性胃腸炎・食中毒情報」随時更新中!
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★★「安全・安心で豊かな食と緑の故郷づくり」★★からお届けします! ─────────────────────────────────
■ 【新発田】酒米田植えイベントが開催されます。 平成20年4月29日(祝)に酒米田植えイベントが開催されます。
■ 【三条】農産物活用に関する情報 米粉を使ったレシピが紹介されています。
■ 県内養鶏場の鳥インフルエンザに関する情報 ───────────────────────────────── ★★ 厚生労働省、農林水産省などからの注目情報です! ★★ ─────────────────────────────────
■輸入食品に対する検査命令の実施について(厚生労働省)
○米国Daniele International, Inc.が製造したソフト及びセミソフトタイプのナチュラルチーズを主要原料とする食品(加熱せずに食すものに限る。)が、食品衛生法第26条第3項に基づく検査命令の対象となりました。
○台湾産にんじん及びその加工品(簡易な加工に限る。)が食品衛生法第26条第3項に基づく検査命令の対象となりました。
■「体細胞クローン家畜由来食品に関する説明会」の開催及び参加者の募集について(農林水産省)
平成20年5月19日、23日に開発や安全性評価の調査研究、欧米の安全性評価の内容などの情報提供と、食品健康影響評価の依頼について説明し意見交換を行います。
■国際生物多様性の日シンポジウム2008−農業・里山・食を通じて考える生物多様性−の開催について(農林水産省)
毎年5月22日は、国連の定めた「国際生物多様性の日」です。今年は「生物多様性と農業」をテーマとして、世界各地で生物多様性に関連するイベントが開催されます。
この一環として、5月22日(木)に、国際生物多様性の日に係る記念シンポジウムが開催されます。
■食品衛生法施行規則及び食品、添加物等の規格基準の一部改正について(おもちゃ)(厚生労働省)
近年の多様化したおもちゃに対応するため、食品衛生法で規定されている「乳幼児が接触することによりその健康を損なうおそれがあるものとして厚生労働大臣の指定するおもちゃ」という条項に基づいて規定されているおもちゃの範囲が拡大されます。
┌─┐ │4│ 編集後記 └─┴──────────────────────────────
45号から実施しています当メールマガジンアンケートへ「行政担当者の方々が日頃どのような仕事をされているのか紹介してください。」というご意見を頂きました。
そこで、私の係の仕事についてご紹介したいと思います。
当係の名前は、「食の安全・安心推進係」です。以前は、「食品衛生係」でしたが、「にいがた食の安全・安心条例」が制定されたことにより、係名が変更になりました。
当初私は、食品が安全だということを消費者の皆様にお伝えする仕事と、食中毒の予防という、なんだか相反するような仕事をしている係だなぁと感じていました。
一見相反しているようですが、食品を安全にそして安心して消費者に食べていただくために、仕事をしているという点で共通していると今では思っています。
中国産冷凍ギョウザが原因と疑われる健康被害事例は、食の安全性を大きく揺るがし、消費者の食への不安を抱かせましたが、この事件を通じてこれまで以上に、消費者・食品事業者そして行政が一体となりそれぞれの役割を果たすことが求められていると強く感じました。
私の業務はメールマガジンの編集やホームページの更新、店頭掲示板の更新など広報活動がメインです。対外的な文章を作成することが多いこの仕事ではありますが、学生時代作文が苦手で、句読点と書ける漢字をあえてひらがなで書くと言う小技を使って何とか作文用紙を埋めていた私にとって、私の文章で伝わるのかと心配なところがありましたが、みなさんの助けもあって何とか業務を遂行できている今日この頃です。 |
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