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*** 今号の目次 ***
■1 食の安全・安心「注目」トピックス ・OSEN
■2 インフォなび
■3 ホームページ厳選採れたて情報
┌─┐ │1│ 食の安全・安心「注目」トピックス └─┴──────────────────────────────
食の安全・安心に関する情報の中で、今最も注目を集めている話題をピックアップして、皆さんへ紹介するコーナーです!
▲▽ O S E N ▲▽
皆さんはOSENから何を連想しますか? なぁーんだ、今回は、温泉かぁ・・・ONSENとは違います。
OSEN(汚染)とは文字通り、汚いものに染まるという意味ですが、食品衛生の観点からは、食品が人の健康を損なう恐れのある物質(微生物や化学物質など)にさらされる(さらされた)ことを意味します。
調査結果や作為的・無作為的かは別として、先般、世間を騒がせた、中国産冷凍餃子事件や、輸入野菜の残留農薬、輸入チーズでリステリア菌が検出された事件などが、広い意味での汚染としてとらえられます。
営業施設における食中毒事件も、食中毒を引き起こす病原微生物に汚染された食品を提供したことが原因で発生しています。
輸入食品や市場流通食品および営業施設等については、検疫所や保健所において、入関検査や監視指導を行い水際(食卓に届く前に)対策を講じています。
さて、今回、皆さんと一緒に考えてみたいのは、“身近な汚染”です。
年間数件ですが、県内でも、この“身近な汚染”による家庭内食中毒の発生が報告されています。
まず、保健所でも声を大にして注意を呼びかけているのが、「焼き肉の取り箸」による“汚染”です。
これから、気候が良くなると、“バーベキュー”や“焼き肉パーティ”などの機会が増えると思います。そのような場面で、「自分の箸で生肉をとり、同じ箸で焼けた肉を食べる」という行為を見かけることはないでしょうか?これは、生肉に付着している微生物で箸を“汚染”し、その“汚染”をそのまま口に運んでいることになり、屋内外・営業施設を問わず特に注意しなければならない行為です。生肉にO157、サルモネラ、カンピロバクターなどの食中毒菌が付着していることがあり、特にO157やカンピロバクターは、少量の菌で食中毒が発生しますので注意が必要です。また、 この時期は、鶏肉によるカンピロバクター食中毒が発生しやすいので要注意です。
焼き肉を食べる時は、専用の取り箸を用意し、よく焼いて食べるようにしましょう。
次に、海産魚介類の話です。 初夏を迎え、夏日という言葉を聞くようになりました。
今頃から秋口にかけて注意しなければならない食中毒に腸炎ビブリオがあります。
腸炎ビブリオは、海の中に生息し、水揚げされた魚介類の体表やエラに付着しています。
腸炎ビブリオ食中毒は、魚介類体表に付着した菌が、まな板等の調理器具や調理人の手指等を介して食品を“汚染”することが原因で発生します。 腸炎ビブリオは真水にさらすと死滅するという特徴がありますので、予防対策には、魚介類体表を真水で十分に洗浄するとともに、まな板等の調理器具類の洗浄と手洗いをすることにより“二次汚染”を防止することが重要です。
最後に、ノロウイルスの話題です。
新聞報道にあったとおり、先日、上越地方の小学校で大規模なノロウイルス感染症が発生しました。
ノロウイルス感染症は、季節を問わず発生しますが、特に冬期を中心に秋から春にかけて多発する傾向にあり、感染源となる最初の罹患者の嘔吐物や糞便の処理(清掃消毒等)が適正になされなかった場合に周囲の環境(施設設備)や人の手指を介して汚染が広がり、感染が拡大します(この感染経路の途中に食品が介在した場合、食中毒として取り扱われることとなります)。
ノロウイルス感染症(食中毒)を防ぐためには、感染源に直接触れない適正な処理(マスクやビニール手袋等を活用した処理)が重要ですが、日常生活では、手洗いの励行が有効です。
特に、トイレの後、調理前、調理中の手洗いは、時間をかけ石鹸と流水で2回行うことを推奨します。
日常的な食生活における、様々な“汚染”に対する防止策の基本は、洗浄(調理器具や手指)と殺菌(鮮魚は流水洗浄、お肉はよく焼くこと)です。
“汚染源”は何か、“汚染”を移さないためにはどうするか・・・ということをみんなで考え、を実践して、正しい衛生管理(食中毒予防三原則(1清潔2加熱・冷却3迅速))で楽しい食卓を囲みましょう。
▼一般家庭における食中毒予防のための6つのポイント(厚生労働省)
┌─┐ │2│ インフォなび └─┴────────────────────────────── 今月和歌山市で、スッポン料理を原因とする食中毒が発生しました。
私は今までスッポンを食べたことがないのですが、皆さんはいかがですか?一般に栄養価が高く、美味しい出汁がでるためスッポンを使った料理は、高級料理とされています。料亭などでは、食前酒としてスッポンの血をワイン等で割ったものを供することもあるそうです。スッポンの血はともかく一度食べてみたいものです。
さて、今回食中毒の原因菌として発表されたのは、「サルモネラ」です。
サルモネラの食中毒と言えば生卵を思い出す方もいらっしゃると思います。私もその一人です。
一般に原因となり易い食品として肉類、肉製品、卵、卵加工品があります。新潟県では、平成6年に洋菓子を原因食品とする患者341人の食中毒が発生した以降は、大きな事件は発生していませんが、発熱や下痢が長引くなど相当つらい症状が現れるようです。
平成6年の事件は、サルモネラ汚染されている卵を使用してしまったこと、製品の性質上高熱をかけられなかったこと、器具の洗浄及び殺菌が不十分だったこと、先入れ先出しの原則が守られていなかったことや、消費者自身も購入後長時間放置してしまったことなど、原因には眉をひそめてしまいます。しかし、ふと自分の事を思い出すと特売で買った缶詰類は期限を見ずに使っている事に思い当たります。また食品衛生上よくないと思いながらも食品を購入した後に寄り道をしてしまうなど顧みなければならない点が多くあります。
6月は梅雨入りシーズンです。保健所にカビに関する相談が多く寄せられる時期でもあります。食品の管理に注意して皆さんも食中毒予防に努めてください。
┌─┐ │3│ ホームページ厳選採れたて情報 └─┴──────────────────────────────
新潟県ホームページ内に掲載された「食の安全・安心」情報について、採れたての最新情報をずらりと取りそろえましたので、ご覧ください!
★★「にいがた食の安全インフォメーション」★★…からお届けします!
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■食品回収情報を更新しました(自主回収1件)
■食品衛生法違反者等の公表を行いました。 ───────────────────────────────── ★★「安全・安心で豊かな食と緑の故郷づくり」★★からお届けします! ─────────────────────────────────
■【三条】「にいがたフードサポート研究会 農業部会」会員募集のお知らせ
「にいがたフードサポート研究会」は、首都圏飲食業界との連携・交流により『食』関連用品の新製品開発と流通開拓に取り組んでいます。
この度、新たに農業部会を立ち上げ、首都圏の飲食業界のニーズ収集や農産物の販路拡大、流通開拓等に取り組むこととしました。
農業部会の設立にあたり参加者を募集しています。皆様のチャレンジをお待ちしています。
───────────────────────────────── ★★ 厚生労働省、農林水産省などからの注目情報です! ★★ ─────────────────────────────────
■「特定用途食品の表示許可について」の一部改正について(厚生労働省)
■鳥インフルエンザウイルス(H5N1)の感染予防について(厚生労働省)
■第6回特別用途食品制度のあり方に関する検討会の開催について(厚生労働省) 平成20月6月5日(木)14:00〜厚生労働省で行われます。
■医薬品成分(シブトラミン、脱N−ジメチルシブトラミン、脱N−メチルシブトラミン)が検出されたいわゆる健康食品について(厚生労働省)
■『子ども農山漁村交流プロジェクト』愛称決定について(農林水産省)
■「立ち上がる農山漁村」第5回選定募集について(農林水産省)
■平成20年度第1回地産地消推進検討会の開催について(農林水産省)
■植物防疫法施行規則の一部改正等(イスラエル産レモンの生果実及びマレーシア産ハルマニス種のマンゴウの生果実の輸入解禁)について(農林水産省) |
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